今月の博物館だより「金沢文庫称名寺の仁王像」
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今月の博物館だより「金沢文庫称名寺の仁王像」

今回は聖徳太子1400年遠忌特別展です。聖徳太子を仏教の聖人として捉える「太子信仰」の担い手となったのは叡尊や忍性に連なる真言律僧の文献やその真言律宗の中心でもある広島県尾道市に所在する浄土寺の太子二歳像などや、叡尊の弟子定証の起請文の鮮やかな手形が印象に残りました。そして、それらの多く展示品を観て、気が付いた事は、彼らが何を思ったか、について知るのではなくて、私たちもまた、自分の人生を反芻しながら、信仰や生き方を発見していくことが重要なのではないかと思うのです。これからも、こうした展示が多く為されることを期待せざるを得ないのです。



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