峠(朝比奈町)
金沢区の産業の歴史を地域の特色とともにご紹介します。
馬が多く飼われていました。本郷に行く山の上に広場があり、年に1回草競馬が行われて大そう賑わい、村人の楽しみになっていました。
山の大地ところで、林業も盛んです。大木は材木に、下枝は薪になって、鎌倉や千葉から東京の方にまで船に積まれて出荷されていました。材木を切り出す仕事は、山の買人がいて、山の上木だけを買い上げ、材木屋から製材屋へのルートにのせていました。下草刈りや肥料を施すことも仕事の一つでした。一つの山の木が製品になるまでには、50年くらいかかっていました。
山と山の間は谷戸と呼ばれ、田んぼになっていました。山の上からの水が豊富で絶えなかったので、ほかの地域のように水を溜める沼や、田に水を引く道具(水車のようなもの)も必要ありませんでした。